2006年 グランドファイナル&新人戦
2007年 1月14日開催
2007年 新春

昨年12月から延期になっていた1/8レーシング2006年締めくくりのレース
グランドファイナル&新人戦”が開催された。
当日の天候は快晴。抜けるような青空の下白熱のハイスピードバトルが繰り広げられた。
路面のグリップも前日に引き続き良好なコンディションとなった。

香川の正月はあん入り餅の雑煮で!
このカップをめぐり熱いバトルが
香川、岡山、広島、島根、鳥取県から選手が集合。県内勢は少数派となった。 当日入りのドライバーもあり受付後1時間のフリー走行が行われた。
この間各選手とも調整に余念がない。
MRX4R矢野号
ハッスル3号 MRX4R
エボルバ大倉号
エボルバ豆タンク号
新人戦 クラス
予選

新人戦クラスもレベルが上がり予選中19秒台を出す選手が増えてきた。
中でもタンク商会平山選手は第2ラウンドに15周5:04.232 ベストラップも19.668秒でPPを獲得。
ダントツの速さと予選3ラウンド目をキャンセルする余裕も見せた。

予選2位には地元の高橋選手が第3ラウンドに15周5:07.430 ベストラップ19.976秒をマーク。今年から本格的にレース参戦し実力をつけてきた。レース経験はまだ浅いが持ち前のガッツを見せる。

予選3番手にはタンク商会川元選手が第3ラウンド目に15周5:11.836 ベストラップ19.823秒をマーク。久しぶりの参戦ながら好調さをアピールした。

余裕の平山選手。しかし・・・ 予選1,2ラウンドは苦戦の高橋選手。
しかし3ラウンドに快走して予選2位
左が予選3位の川元選手。
こちらも予選1,2ラウンドはニードル不調で苦しんだ。
決勝Bメイン

10分間の勝ち上がりレース。
7名中4名勝ち上がるこのレース、スタート前にNo,1武久選手がホームストレートでエンジンブローそのままリタイヤとなった。
勝ちあがり最後の座をかけてNo,2谷口、No,5遠藤K選手がデットヒート。
スタート後谷口選手は2位だったがトラブルを抱えたのかその後徐々に順位を下げる。最後の給油後必死の走りで4位をキープしようとするがデビュー戦の遠藤K選手が激しくチャージ。
気迫が勝った遠藤K選手が最後の勝ちあがりを決めた。

決勝Aメイン

8名での20分間レース。
スタート直後に悲劇が!
No,2高橋選手がグリッドでリヤをスライドさせてしまいタイヤバリヤーにヒット、そのままリタイヤとなってしまった。
No,1平山選手もスタート後の混戦でミスがあり最後尾になってしまう。
この間トップはNo,4大倉、2位No,5金津、3位No,3川元選手のオーダー。
しかし2位金津選手は3分半で給油に入る無謀な作戦だった。

大倉選手の給油をする武久選手 激しい追い上げを見せる平山選手を素早い給油でアシストするタンク会長 3分半おきの給油で忙しい谷口選手
7分半過ぎ トップ大倉選手と3位に浮上した平山選手の差は10秒、2位には川元選手。
9分 ノーコンで木下S選手がリタイヤ。
11分 1位大倉、2位平山選手。3位争いに川元、金津選手。しかし金津選手は3分半給油で苦しい戦いを強いられる。
15分過ぎ 最後の給油を終えた大倉、平山選手のタイム差は5.2秒。どちらも大きなミスもなく走行を続ける。一方激しい3位争いは残り1分で川元選手にミスがあり金津選手に軍配が上がる。
ゴール
平山選手のプレッシャーに耐え2.2秒差で大倉選手が見事優勝を決めた。
2007年シーズンから平山選手のインターミディ昇格が決定した。
グランドファイナル クラス
予選

前日の練習走行から話題の多かったこのクラス。
タンク会長高畑N選手が18.46秒とコースレコードをついに塗り替えた。
ハッスル隊長細田選手も自己ベストを更新して18.83秒。矢野選手が18.95秒と3名が18秒台を記録した。
また豆タンクこと高畑S選手のエボルバ全日本仕様車には下選手からもたらされた最新のセッティングが施されたが、走行時間切れのため1タンクのみ走行して本番を迎えることとなった。

レース当日は前日の夕方とグリップフィーリングが異なり、それが各選手の明暗を分けた。

コースレコードを更新した高畑N選手
朝のフリー走行でマシンの挙動が前日と異なり戸惑うタンク会長。その上予選1,2ラウンドではエンジン不調に見舞われる。第3ラウンドにエンジンを積み替えるがニードル調整とクラッチ調整に終始した為タイムアタックはできず予選最下位に沈む。

一方豆タンクは下選手のセットを施したマシンフィーリングが合っている様子で2ラウンド目にはベストラップ18.905秒をマークし16周5:10.866でトップに立つ。ドライバーの表情からも好調さが伺える。

このクラス唯一の地元勢矢野選手は好調で細かなミスがありながらも1ラウンド終了時点ではトップタイム。2ラウンドではベストラップ18.932秒をマークしてトップとは0.806秒差の2位。

ハッスル隊長は1ラウンドから18.806秒を出すがミスもあり2ラウンド終了時点でトップとは1.059秒差の3位。決勝30分レースを意識してかフロントスプリングの選択に迷いが見られる。

勝負の第3ラウンド

同ヒートの細田、高畑S選手がタイムアタック。この二人が1秒以内の差で順位を入れ替えながら走行を続ける。
ファイナルラップ細田選手が先行しているがその差は極僅か。そしてゴール、高畑S選手16周5:10.030 細田選手16周5:10.199その差0.169秒だった。
次ヒートで矢野選手がその記録を上回るべくタイムアタック、渾身の走行ながらトップと1.377秒差の16周5:11.407。
PPは高畑S選手が獲得した。

PPながらプレシャーを感じる高畑S選手 予選2位細田、3位矢野選手。決勝に向けてお互いの健闘を誓う。 ハッスル3,4,5号選手。同クラスの3&4号選手の予選バトルは3号遠藤M選手に軍配が上がった。
決勝給油の事前練習。このクラスのレースは助手にも緊張が走る。
スタート前の操縦台
PP高畑S選手をアシストする平山選手
決勝30分レース

スタート前、助手との入念な打ち合わせを行う各選手。
タイヤ交換も視野に入れたNo,3矢野選手は2名の助手を揃える。
No,5松下選手の助手を務める大倉選手は給油練習を行う。
No,2細田選手の助手はいつものハッスル4号山崎選手、こちらも入念な給油練習を行った。

細田選手をアシストする山崎選手 矢野選手のアシストは地元大西選手
スタートの瞬間PP高畑S選手はコントロールミス、後方集団に埋もれる。
オープニングラップ トップはNo,2細田選手、2位には最後尾から上がったNo,7高畑N選手、3位にNo,3矢野選手、4位でPP高畑S選手が帰ってくる。

Lap2 高畑N、矢野選手が接触、6、7位に後退してしまう。代わって2位には高畑S選手、3位No,6岡崎選手のオーダー。

Lap3 3位にNo,4遠藤M選手が浮上。この時点で1位と2位は3.1秒差。

Lap11 BL18.958秒を出し3位に浮上する高畑N選手。一方矢野選手は遠藤、松下選手と4位争いに加わる。そして各車1回目の給油に向かう。

トップと2.8秒差で給油に入る豆タンク 給油前にベストラップ19.050秒をマークしたレースリーダー細田選手。 アクシデントで後方から追い上げる
矢野選手。
3位につけていた高畑N選手がピットレーンに激突。3位でコースに復帰したもののボディとバンパーが路面にこすれアンダーステアがでるためピットインを繰り返したため周回遅れになり順位を落とす。代わって遠藤、矢野、松下選手による三つ巴の3位争いになる。

7分過ぎ トップ争いの2台は2秒差を保ちながら3位以下を次々と周回遅れにする。
9分過ぎ BL18.920秒をマークして高畑S選手がトップとの差を0.6秒とする。テールトウノーズの戦いとなった。

2回目の給油 同時にピットインの2台はほぼ同時にピットアウト。激しいトップ争いが続く。

12分過ぎ トップ2台が接触、細田選手はすぐにコースに復帰するが高畑S選手はコースアウトで大きくタイムロス。
2台の差は10秒となってしまう。3位争いは矢野選手が一歩抜け出る。

13分過ぎ 4位松下選手を遠藤M選手がBL19.608秒を出し追走、その差1.1秒。この時点で1,2位は3位以下を周回遅れにするハイペース。

3回目の給油後トップ細田選手にミスがあり2台の差は9秒。レースは折り返し地点となった。ここから毎周0.3秒ずつ高畑S選手がトップ細田選手との差を縮める。

17分過ぎ トップ2台の差は6秒。3位矢野、4位松下、5位遠藤選手と続く。

4回目の給油 2位高畑S選手が先に給油、通常のロスタイムでピットアウト。次の周回トップ細田選手が給油に入るがタイヤ交換をするかしないかの迷いが生じ5秒ロスしてピットアウト。この時点でトップは高畑S選手に入れ替わる。この時点で1,2位の差は1.5秒。しかしフロントタイヤを消耗している細田選手にもはやトップを追う余力は残されていなかった。毎周0.3秒ずつ離される。

最後の給油 1位高畑S選手ピットアウト後は2位細田選手に18秒のマージン。細田選手は周回を重ねるごとにアンダーステアがひどくなり時折コースアウトしてしまう。3位矢野選手、5秒差で4位松下選手が続く。

27分過ぎ 2位細田選手がコースアウトして10秒タイムロス。この間3,4位が2位と同一周回にもどる。19秒台で2位を追い上げる3位矢野選手、4位松下選手。しかしこの2台の差は僅かに2秒。

PP、優勝、ファーステストラップと3拍子を決めた高畑Sエボルバ Fタイヤの消耗が辛かった細田MRX4 逆転3位の松下エボルバ

終盤の29分過ぎ 2位を4秒差まで追い詰めた3位矢野選手だがタイヤを消耗しきってしまい21秒台にラップが落ちる。ここで4位松下選手にチャンス到来。0.3秒差でファイナルラップに突入する。

ゴール
高畑S選手が90周でトップゴール、2位に88周で細田選手、そしてファイナルラップにも19秒台をたたき出し矢野選手をかわした松下選手が1.7秒差で3位に入った。

大舞台で初優勝を決めた大倉選手とエボルバ 完全勝利の高畑ショウキ選手。次シーズンからSYOKIに勝手に改名しました 苦笑いの矢野選手。しかし最後まで善戦しました。